いよいよ、本書の最終章にたどり着きました。まだまだ房総文明について、たくさん書かなくてはいけないことがありますが、それは続編で対応していきたいと思っています。そうでないと本書が際限なく厚くなってしまい、いつまでたっても完成しませんし、読んでくれる人もいなくなるでしょうから。(本当は本書の小見出し一つ一つで論文一本かけるほどの重厚な概念になります)

本書の最後で書きたかったのは、房総文明が本当に樹立できたら、という未来の世界像です。

第7章で述べたように、筆者は房総半島において房総文明が樹立される地理的必要性があると考えております。なぜならば、日本文明の中核である東京大都市圏のすぐ隣に新しい価値観を持った文明圏を出現させ、4C論によって人々に文明の選択を迫るものとするためです。

第3章でみてきたように、現代社会において環境問題への対策は日に日に深刻さを増してきていますが、環境問題はコミュニティーを分裂させ人々を摩耗させる要因にもなっております。また、言うまでもなく、環境問題は遅すぎると人類自体の破滅につながる危機であるため、人類全員の積極的参加による解決策の模索が急務になっています。このような中で、アインシュタイン博士が指摘したように、今までと同じ意識のレベルで環境問題を解決しようとしても、けっして解決することはできないでしょう。なぜならば、環境問題を生み出している問題自体を解決できないからです。であれば、発想をより高い次元に昇華し、新しい文明の形を考えてみようというのが本書の大きなビジョンになります。

そして、もし日本文明と房総文明が並び立つ時代が訪れたら、日本文明の人々は今までと同じようにそれぞれが所属するコミュニティーを良くすることを第一目的として邁進するでしょうが、それとは違った価値観を尊重する人々の受け皿として房総文明が機能することになります。

さらに、環境と地球を良くするコミュニティーに価値を置く文明における人々の努力が結実し、実際に環境と地球を良くし始めたときに、日本文明と世界は房総文明を必要とするのです。

本書では、主に日本文明を対象として議論し続けてきたため、世界に存在する諸文明圏のことは議論できませんでした。しかし、資本主義を軸とする経済システムの軛(くびき)は確実にどこの文明にあろうと環境問題とは無縁でいられない状況を作り出していることでしょう。本来的に、資本主義という仕組みは文明ごみを排出することをシステムとして必要とするものであるからです。また、国家はもとより文明をも超越する地球的規模の環境問題にも私たち人類全体は直面しております。こうした事態に対応するためには、そもそも新しい価値観を持って社会システム全体を見直す必要があると筆者は思います。その壮大な実験体であり、実現した姿を房総文明が世界に示すのです。TOKYOのすぐ隣にある新しい文明として!

本書はあくまで日本文明と対をなす房総文明の姿を求めて論を紡いできましたが、筆者は同じような超価値を持つ新しい文明圏が世界の至るところに誕生することは望ましい未来と考えております。ニューヨークの隣に、サンパウロの隣に、北京の隣に、ドバイの隣に、ベルリンの隣に・・・房総文明と同じように「環境と地球を良くするコミュニティーに価値を置く」文明が樹立されたとき、世界は環境問題について大きな前進を踏み出すはずです。

そのためにも日本文明の中核である東京大都市圏のすぐ隣に、房総文明という新しい価値を持った希望を樹立する必要があるのです。

本書をここまで読まれて、房総文明が世界を救う未来に共感していただける方は、ぜひご協力をお願いします。

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